〈平等で分けても相続人のためにならない。〉

再婚同士でそれぞれ前妻、前夫との間にも子供がおられる夫婦（８０代）からの相談。双方とも前のお子さんとは別々暮らしており、お二人の間にはお子さんがいる。全ての子供達に平等に預金を分けてあげたいとの要望でした。

預金を平等に分けてあげること自体は悪いことではありませんし、親の気持ちからすると気持ちもわかります。皆、自分の子供ですから。しかし、相続人たちはどのように思うでしょうか？

よく話を聞いてみると、主に両親の面倒を見ているのは、お二人の間にできた長女さん夫妻とのこと。20年以上同居し、ともに暮らしてきました。他の相続人は、離婚後からだんだん会う頻度が少なくなり、今では連絡先がわからない子供もおられます。３年以上も会っていない子供もいます。

「ご一緒に住んでらっしゃる長女さん夫妻は、その遺産分割内容でいいと思われますか？相続手続きをされるのは長女さんです。もちろんお父さんお母さんの気持ちが一番大切ですが、残された家族がどう思われるかも考えて見られてはいかがでしょう？」

後日、同居の子供たちを交え遺産分割について事前に話し合いました。そして、その分割内容のとおりに遺言書を作成しました。当初の遺産分割案とは、少し違う内容になりましたが、お父さん、お母さん、長女さん夫妻にとっては納得の内容になりました。

「我が家にとって一番いい相続の方法はなんだろう？」

これを家族で考えることができれば、相続は円満に終えることができます。

弊社では、無料相談、電話相談、全国対応していますので、お気軽にご相談ください。

 

カレーの写真は、今日のお昼ご飯でした(^.^)

記事作成者　代表司法書士　宮村和哉

ブログ遺産分割は平等はダメ！公平と納得感が大事！【家族信託なら、公平に財産を残せます。】