家族の安心のために、今できる準備
生前対策
「自分の思いを残す」ことが、家族の安心につながります。
エンディングノートは、ご自身の希望や情報を整理して書き残す、生前対策のひとつです。財産や医療の希望、葬儀・供養についての考え、家族へのメッセージなど、法的な効力はありませんが、家族が迷わずに手続きを進めるための大切な道しるべになります。
1.エンディングノートとは
エンディングノートとは、ご自身のこれからの人生や、もしものときに備えて、想いや大切な情報をまとめて書き残すノートです。
近年は「終活」の一環として、シニア世代を中心に広く活用されています。遺言書や遺書と違い、エンディングノートには法的な効力はありません。
ですが、財産や医療、介護の希望、葬儀のこと、家族へのメッセージなどを自由に記録できるため、残されたご家族の大きな助けとなります。死期が迫ってからではなく、元気なうちに人生を見つめ直し、準備を始めることが、家族への思いやりにもつながります。
2.なぜ今、エンディングノートが注目されているのか?
近年、エンディングノートが「終活の第一歩」として注目されています。
その背景には、少子高齢化・核家族化の進行、認知症や突然の病気への不安、相続トラブルの増加など、将来に備える必要性が高まっている社会の変化があります。かつては「亡くなる前に書くもの」と思われがちだったエンディングノートですが、今では「自分らしく生きるための準備」として、多くの方が元気なうちに書き始めています。
- 家族に迷惑をかけたくない
- 自分の意思をきちんと残したい
- 相続や葬儀のことをわかりやすくまとめておきたい
そうした思いから、50代・60代から準備を始める方が増えています。
エンディングノートは、特別な知識がなくても始められ、人生を振り返るきっかけにもなります。
「今だからこそ」自分のために、家族のために、一冊用意してみませんか?
3.エンディングノートを残す4つのメリット
エンディングノートは「終活」や「生前整理」のひとつとして、多くのシニア世代に選ばれています。書いておくことで、家族の負担を減らし、自分自身の心も整理できます。
ここでは、エンディングノートを残すことで得られる主なメリットをご紹介します。
① 家族に想いをしっかり伝えられる
エンディングノートには、葬儀の希望や感謝のメッセージなどを自由に書くことができます。
遺書や遺言書では伝えきれない細かな気持ちも、ノートなら気軽に残すことができます。
「こんな式にしてほしい」「この人に知らせてほしい」など、ご自身の意思を言葉にすることで、家族も安心して行動できます。
② 家族に伝えたい内容を整理できる
エンディングノートには、あらかじめ記入項目が用意されているものも多く、何を書けばいいかわからない方でも始めやすくなっています。
通帳・保険・不動産・連絡先などの情報をまとめておくことで、家族が迷わずに手続きを進められます。
「誰に何を伝えたいか」を整理する良い機会にもなります。
③ 自分の人生をふり返るきっかけになる
ノートには、ご自身の歩んできた道や想い出を書くページがあるものもあります。
それにより「これからどう生きたいか」や「どんな最期を迎えたいか」を考える時間にもなります。
人生の棚おろしとして、自分の気持ちと向き合う大切な時間となるでしょう。
④ 忘れがちな情報をまとめておける
エンディングノートは、大切な情報の備忘録としても活用できます。
たとえば、
- 連絡先や住所録
- インターネットのID・パスワード
- 契約しているサービス(電気・ガス・スマホなど)
などを記しておくことで、「どこに書いたっけ?」と悩むことも減ります。
物忘れが気になってきた方にもおすすめです。
エンディングノートを選ぶポイント
- 市販・無料のテンプレート、どれでもOK
- 書きやすいデザイン、使いやすさで選ぶ
- 項目に縛られたくない方は、普通のノートでも大丈夫
- パソコンやスマホで作る場合は、パスワード管理に注意
そして何より大切なのは、家族にノートの存在を伝えておくこと。
「引き出しにあるよ」「このファイルにまとめてあるよ」と、ひとこと伝えておくだけで、もしものときにすぐに役立ちます。
4.書いておきたい主な内容とポイント
エンディングノートには「自分しか知らない情報」や「家族に伝えておきたいこと」をまとめて書いておきます。
書くべき内容は多岐にわたりますが、すべてを完璧に書く必要はありません。ご自身にとって大切だと思うことから少しずつ記入していきましょう。
1. 自分の基本情報
- 本籍地、住民票コード、マイナンバー
- 運転免許証・健康保険証・パスポートの保管場所
家族がすぐに確認できるよう、保管場所や有効期限も一緒に記入しておきましょう。
2. ペットについて(飼っている方のみ)
- 面倒を見てほしい人の名前
- 性格・好物・通院中の動物病院
- 加入しているペット保険の情報
突然の不幸で家族が対応に困らないよう、日頃の生活情報も詳しく残しておくと安心です。
3. 財産・資産の情報
- 銀行名・口座番号・ネットバンキングID
- 公共料金やクレジットカードの引き落とし先
- 年金(基礎年金番号・企業年金・個人年金)
- 不動産・株・保険・貸金庫などの資産
- 借入先・連帯保証・ローンの内容
- 加入中の保険会社名と契約内容
暗証番号やパスワードはノートに書かず、別の場所に記載・保管するのが安全です。
4. デジタル情報・契約関連
- スマホ・パソコンの契約会社やアカウント情報
- SNSやメールのログイン情報
- デジタル遺品(写真・動画・ネット口座など)
残したい/削除してほしいデータがあれば明記しましょう。
5. 家族・親族・友人の連絡先
- 親族の続柄・住所・電話番号
- 相続に関わる家族の情報(養子・前配偶者の子など)
- 葬儀に来てほしい友人や恩人
「親族表」や「関係図」があると、相続人の特定や訃報連絡に非常に役立ちます。
6. 医療・介護に関する希望
- かかりつけの病院名・電話番号
- 常用している薬・アレルギーの有無
- 延命治療・告知の希望
- 臓器提供や献体の有無
- 希望する介護施設や在宅介護の可否
- 認知症になった場合の希望や支援体制
治療や介護については、家族とも事前に話し合っておくと、いざというときに迷いません。
7. 葬儀・お墓・供養について
- 希望する葬儀の形式(家族葬/一般葬など)
- 菩提寺・宗派・喪主になってほしい人
- 遺影の指定・参列してほしい人
- 納骨方法(お墓/樹木葬/海洋散骨など)
- お墓の場所・継承者の指定・永代供養の希望
「なるべく費用を抑えて」「家族だけで静かに」など、ご自身の希望を具体的に残しましょう。
書き方のポイント
- 全部埋めなくてもOK。大事なことから少しずつ
- 情報が変わったら、見直して書き直してもOK
- ノートの保管場所は家族に伝えておきましょう
- パスワードなどの重要情報は別保管が安心
5.まとめ | エンディングノートは、家族への思いやり
エンディングノートは、ご自身の人生を整理し、家族に安心を残す「思いやりのかたち」です。
葬儀や医療、財産のこと、家族へのメッセージまで――何を書くかは人それぞれですが、どんな内容でも「書いておいてくれて助かった」と感謝されることがほとんどです。
「まだ早いかな」と感じる方もいらっしゃいますが、元気なうちだからこそ、ご自身の意思をしっかりと残すことができます。
書きたい項目から少しずつ、気負わずに始めてみましょう。
あかりテラスでは、エンディングノートの書き方のサポートやテンプレートのご案内も行っています。
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